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「わが家」と呼べる住まいにするために 4

わが家

これまで、いろいろと書いてきましたが、ブログを始めてみて、改めて考えることは、住まいは自分の家族のためにあるもので、自分の家族が幸せになる装置であるはずだということです。装置と言ってしまうと、抵抗感のある方もたくさんいらっしゃると思いますが、本来、皆さんの生活が主役のはずで、住まいはそれを支える装置と言う事も出来ると思います。

昔、「隣の芝生は青い」と言葉がありました。確かに、立派に見えるお隣やお友達の家を見て、もうちょっと予算があれば、こうしたかった、ああしたかったかと思うこともあるでしょう。でもね、自分はそんな考え方はちょっと違うのではないかと思っています。その当時は、三種の神器という言葉があって、テレビ、冷蔵庫、洗濯機があることが幸せの象徴とされました。

時代が変わり、そんな事はなくなりましたが、実は意識の深いところで、そんな時代遅れの気持ちが今もあるのではないかと思います。

敷地が狭いから、やりたいことができなかった。予算がとれなかったから、理想とする家がつくれなかった。そんな気持ちがどこかにありませんか?

家は、衣食住と言われるように、生活を幸せにする大きな要素だと思います。だとしたら、もっと上手に活用したらいいと思います。一番必要なのは、家族がみんな「いい感じ」と思って住むこと。そう思えれば、「幸せ」なんだと思います。

わが家のボード

これは、お恥ずかしながら、僕んちのピンナップスペースです。更新していないので、古色蒼然としていて恥ずかしいです。奥さんの写真が退色していて、叱られてしまいますね。(^ ^ ;

これは、イタリアに行った時、ヒントを得て、いいなぁと思ってやってみたことです。
こんなことはじめ、住まいの可能性はいろいろとあって、それだけで家族が住まう空間が<旬>になることができます。

ちょっと実験してみませんか?子供さんやダンナさんの写真(ご自分の写真も勿論)をどこかの壁にピンナップしたら、きっと大騒ぎになるのではないかと、実は自分はドキドキしてしまうのですが。

住まいは確かに構造体であり、建築ですが、それ以外でも大きな可能性を持っています。一枚の絵を飾れば、違った空間になるし、玄関の靴を揃えるだけでも、ある意味で空間は変わると思います。

さて、次は何を仕掛けてやろうか。こんな気持ちになれたら、そしてなることが、きっと幸せの秘訣なんだと思います。
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なぜ家をつくるのか?

猫

宮脇さんの、「いい家」の本から。

「なぜ、家をつくるのか?」という問いかけは、実はとても重要なのだと思います。「家をつくりたい!」という気持ちはすごくよく分かります。自分も家は大好きです。とすれば、きっと家に対するイメージが既にあるはず。現代は、情報社会。○○ホーム、○○ハウス、住宅に関する情報に溢れています。太陽光やキッチン、構造はじめ、リビングやシステムバスなどたくさんの情報が溢れていています。そして、そのイメージは、クールなリビング、キッチン、子ども室。

この本は随分昔(初版1998年)の本なので、今とはずいぶん事情は変わっていると思いますが、家をつくろう!と思った時、住宅展示場や住宅雑誌、ネットに情報を求めるのは当たり前ですよね。

でも、ちょっと待ってと宮脇さんは言います。<雑誌に出てくるような奇麗で完璧な家をつくったら、子どもは子供室に、夫は書斎にそれぞれ引きこもって、家族のふれあいや会話がなくなってしまった実例がゴマンとある。何のために家をつくるかという基本的な思考が落ちていたからとしか言いようがない。>彼の毒舌?は続きます。<酒瓶に水を入れたら水が酒に変わることなぞないことを知りながら、子供室を作ったら勉強嫌いの子どもが突然勉強し始めたり、美しいリビングを作ったらほとんど口をきかなかった家族たちが突然集まって合唱したりなどということを夢想したりする。> (<>内引用)。なかなか手厳しい。しかし、言われてみれば、理想のリビングは、○○ハウスのリビングだったりしませんか?

「家は何をするところなのか?」

この問いをちゃんと考える必要がある。と彼は言います。「家族を守り、子どもを育てるのが家である」。この答えを彼は否定していませんが、子供室をつくり、リビング、キッチン、寝室などの機能を満たす部屋を作ればそれでいいのかな?と彼は考えます。

それは、先ほど紹介した理想の家が○○ハウスの家になっていませんか?ということでもあります。奇麗で完璧な家をつくって、家族がバラバラになってしまったら、元も子もなくなってしまいます。食事、睡眠、教育、セックス、接客。それだけの機能を取り出したら、家の外にサービスが濃厚で質の高い施設があるではないですか、と彼は言います(この発言に、ある主婦は怒り狂われたようですが)。彼の結論。

「家族のだんらん。家族同士が家族としてデレデレしあうことである」

ちょっと気持ちを切り替え、家族がデレデレする場所としての住まいを考えたらいかがかなと、自分も思います。
どうして「家をつくりたい!」と思っているのか。そこをもう一歩深く考えられたら、きっと更に素敵な住まいになると思います。

スケルトン インフィル

スケルトンインフィル4

今回は、「スケルトン インフィル」について。図面は、コンラン先生のEHBから起しました。
横文字で恐縮ですが、スケルトンインフィルとは、スケルトン (Skeleton=柱・梁・床等の構造躯体) とインフィル(Infill=住戸内の間仕切壁・設備等)とを分離して考えようという作り方です。

簡単に言えば、子どもが増えたときは間仕切りをつくり、巣立って行ったら間仕切りを取り除いたり、移動したり、その時々の家族構成や求められる機能によって、生活空間を変えようという考え方です。

ちょっと手抜きですが、立体を上げてみますね。何となく、違いを感じてもらえば嬉しいです。
スケルトンインフィル実寸mini

図面で言えば、Basicが間仕切りを全部設置した状態。例えば、Aプランは、新婚時代はワンルームで緑色の部屋で大きく暮らし、子どもができたら、Bプラン、間仕切りを設置して子供部屋を作る。子供が巣立って老後になったら、Cプラン、トイレや浴室に近いところで暮らす。と、ラフなプランなので、説明が難しいのですが、緑色やピンク色の部屋の変化を見ていただければ、住まい方のバリエーションを理解していただけるかと思います。

ただ、これをやろうとすると、構造の問題が出てきます。地震や大風に耐える家が基本ですので、間仕切りならどこでも撤去して大丈夫という訳にはいきません。そのために、スケルトン=外回りと中心になる壁をしっかり作り、インフィル=間仕切りはある程度とれるように、構造的に余裕を持たせておくという設計が当初の計画から必要になります。

SIFconran_mini.jpg

だったら、最初からワンルームでいいではないかと思うかもしれませんが、写真を例にとって、コンラン先生は「大きなワンルームだけでは、何の魅力もない空間になっちゃいますよ」とおっしゃっています。

四角い箱だけの空間ではなく、魅力的な空間。「柱や梁の構造がヒントを与えてくれるよ」とコンラン先生はおっしゃいますが、なかなか・・なかなかです。

「わが家」と呼べる住まいにするために 3

3.jpg

ここからは、EHBテキストを離れて自分の意見になります。

まず思ったのは、「Home」を「わが家」と訳すか・・・という事でした。
「わが家」という言葉には、何だか懐かしい響きがあります。最近はあまり聞いた事がありませんね。「わが家」と聞いて、昔聞いた歌を思い出しました。曲名は「私の青空」。ちょっと聴いてみましょうか。
歌うのは、今泉ひとみさん。

私の青空

歌詞も調べてみましょう。

私の青空 My Blue Heaven (1927)
作詞:George Whiting、
作曲:Walter Donaldson
日本語詞:堀内敬三、唄:二村定一/榎本健一

夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れて辿(たど)るは わが家の細道
せまいながらも 楽しいわが家
愛の灯影(ほかげ)の 
さすところ
恋しい家こそ 私の青空(繰り返す)

いいなぁ〜。とっても短い歌なのですが、何か心に響くところがあるように思います。
「恋しい家こそ 私の青空」。そんな家をつくるお手伝いがしたい。

僕ら、設計者の役目は、住まい手にとっての「恋しい家」をつくることにあると思います。ただ、コンラン先生が言うように、どうしたら「恋しい家」ができるかというと、住まい手の皆さんが、まずは自分の好きな事、大切にしたい事を考える必要に思えるのです。間取りがこうで、予算がこれまでと言う前に。

余談になりますが、歌っていいですね。辛い時には、信頼できる友人とカラオケかな。

僕ら設計者は今までの経験から、いろいろな解決法を知っています。でも、何が求められているのかが分からなかったら、どう解決したらよいのか分かりません。

住まいの設計ってとってもシビアなんですよね。どんな大会社の社長さんでも、本当にいい住まいをつくろうと思ったら、自分が裸になって設計者と話をするしかありません。でないと、絵に描いた住宅になってしまう。そういった意味で、僕らは特殊な職業なのかなとも思います。

昔は、大きなお金を使って自分の存在意義を示すために「豪邸」をつくるというようなこともありました。でも、自分は人が本当に幸せになるためには、「恋しいわが家」をつくることが、一番重要だと思っています。

「わが家」と呼べる住まいにするために 2

untitled-3_2mini.jpg

●自分がどんな生活を望んでいるか知る方法

コンラン先生はこんな事を書いています。
1.自分の本当の好みを知るためには、まず、これまでによいと思った家や部屋、それに店やレストランまで、いくつか書き出してみるといい。
2.自分の住まいをつくる時には、さまざまなところから着想を得るといい。劇場の舞台や本、展示会、雑誌など。
3.それを、スクラップブックにして、切抜きや布切れ何であれ記憶を呼び起こすものや創造意欲をかき立てるものを貼付けておこう。

つまり、家をつくるからといって、住宅雑誌ばかり見てたら、勿体ない。もっと広いとこから、自分の好きなものを考えてみようという事だと思います。

またコンラン先生は、自分の好きな家や部屋、レストランから、見た目だけでなく、どんな音が聞こえ、どんな匂いが漂い、どんな感触だったか思い出して欲しい。それらの共通性はすぐには分からないかもしれないけれど、なぜそういう場所が印象深かったのか、詳しく分析してみよう。そうすれば、きっとよりよい住まいづくりに役立つ要素が少しずつ抽出できるだろう。と言っています。

黒川紀章という高名な建築家がラジオで言っていた事を思い出します。
「建築の着想をどこから得るのか。それは、何でもいいのです。たとえば、玄関のドアノブで気に入ったものがあるのであれば、そこから考えればいい」。
玄関のドアノブが初めにあって、そこから住まい全体のイメージが湧いてくる。それが、リビングに飾る一枚の絵でもいいし、お気に入りのコーヒーメーカー、お気に入りの椅子でもいいのです。

とかく、住まいづくりは「間取り」が最初に来てしまいますが、まずその前に、家族の顔、友人の顔を思い浮かべて、自分の好きなコーヒーメーカーでコーヒーをいれている時の自分の姿を想像してみたらいかがでしょう。そんなとこから始めるのが「わが家」をつくるコツなのではないかなと思います。

そういえば、自分にもそんなスクラップブックがありました。見つかったら、写真をアップしますね。

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プロフィール

shio93

Author:shio93
ライト




栃木県佐野市で主に住まいの設計施工をしています。
Blueprint /
株式会社塩島工務店
栃木県佐野市久保町93
TEL 0283-22-1617

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