
ここからは、EHBテキストを離れて自分の意見になります。
まず思ったのは、「Home」を「わが家」と訳すか・・・という事でした。
「わが家」という言葉には、何だか懐かしい響きがあります。最近はあまり聞いた事がありませんね。「わが家」と聞いて、昔聞いた歌を思い出しました。曲名は「私の青空」。ちょっと聴いてみましょうか。
歌うのは、今泉ひとみさん。
私の青空歌詞も調べてみましょう。
私の青空 My Blue Heaven (1927)
作詞:George Whiting、
作曲:Walter Donaldson
日本語詞:堀内敬三、唄:二村定一/榎本健一
夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れて辿(たど)るは わが家の細道
せまいながらも 楽しいわが家
愛の灯影(ほかげ)の
さすところ
恋しい家こそ 私の青空(繰り返す)
いいなぁ〜。とっても短い歌なのですが、何か心に響くところがあるように思います。
「恋しい家こそ 私の青空」。そんな家をつくるお手伝いがしたい。
僕ら、設計者の役目は、住まい手にとっての「恋しい家」をつくることにあると思います。ただ、コンラン先生が言うように、どうしたら「恋しい家」ができるかというと、住まい手の皆さんが、まずは自分の好きな事、大切にしたい事を考える必要に思えるのです。間取りがこうで、予算がこれまでと言う前に。
余談になりますが、歌っていいですね。辛い時には、信頼できる友人とカラオケかな。
僕ら設計者は今までの経験から、いろいろな解決法を知っています。でも、何が求められているのかが分からなかったら、どう解決したらよいのか分かりません。
住まいの設計ってとってもシビアなんですよね。どんな大会社の社長さんでも、本当にいい住まいをつくろうと思ったら、自分が裸になって設計者と話をするしかありません。でないと、絵に描いた住宅になってしまう。そういった意味で、僕らは特殊な職業なのかなとも思います。
昔は、大きなお金を使って自分の存在意義を示すために「豪邸」をつくるというようなこともありました。でも、自分は人が本当に幸せになるためには、「恋しいわが家」をつくることが、一番重要だと思っています。