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「住」という言葉から「住まい」を考える

「住」動画「住」の成立ち

今回は「衣食住」の中の「住」について考えてみたいと思います。
なにやら上で蠢いていますが、これが「住」という漢字の字源だそうです。面白いですよね。自分は白川静先生のファンだったりもするのですが。

「住」は「人」+「主」ですね。
「主」は火ともし台の皿の上に火が燃えている象形(静止している火=とどまるの意味)」。火は、ロウソクの上にじっとして他へ行きません。じっと一所にとどまっているのが主です。だから、大事なところにすわって、あっちこっちを照らしながら、じっと見守っている人が主なのだそうです。うむ、なるほど。「主人」て感じですね。
人が長くとどまるということで、「すむ」を意味する「住」という漢字が成り立ったんだそうです。
つまり、「住む」とは火を中心として人が集まり、長くとどまること、と言えるのかな。

とすると、火を囲むところ、あるいは食事をするところが住まいの中心になるのは必然?になって、DK中心の家づくりということにもなりますね。
書斎の記事でも書きましたが、書斎があってもダイニングテーブルで原稿を書きたがる大学教授やお医者さんがいるように、日本の男は孤独に耐えられない人種なのだから?、もっとダイニング中心に家を考えてもいいんじゃないかと思います。
今は、リビングを中心に家を考える方が多いと思います。12畳で足りるかな?もっと広いリビングを作れないですか?とか、テレビが何インチで、家具をどうしようとか。
でも、リビングでなにするの?テレビをみます。会話はあるの?うーん、ないかなぁ・・・。家の一等地を広く贅沢をして、会話もなくてテレビをみるだけってどうなんでしょう。ある意味、リビング信仰から脱するときかもしれません。

「住居」の「居」という漢字も面白そうです。機会があれば書きます。実は今回、「衣食住」について書こうと思っていたのですが、「住」という漢字にハマってしまいました。

ではでは。

リンク
「住」のgifアニメ
「住」の成立ち
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天井の高さ 〜天井が高くていいわね?〜

しばらく前、とあるハウスメーカーのCMに、奥さん「天井が高くていいわね〜」。竹野内さん扮するご主人「そうだな」といいつつ、「俺は嘘をついてる。本当は天井が低くてせまーい所が大好きなのだ」と頭の中でつぶやく作品がありました。
そうなのです。ご主人、ある意味正解!狭けりゃいいってもんでもありませんが、天井が低いから落ち着ける空間って、確かにあります。

日本を代表する建築家、吉村順三先生(なぜか、”さん”でなく、”先生”と呼びたくなる方です)の設計図集を見てみました。寸法をmmで書くと、2250付近が標準の雰囲気です。現代住宅の標準が2400ですから、15cm低いことになります。
標準と書きましたが、その他、キッチンが2165であったり、2200、軽井沢の山荘の脱衣室では1890。ひとつの家でもバリエーション豊かに、さまざまな天井高がデザインされています。ついでに、桂離宮の図集も見てみたのですが、こちらもたくさんのバリエーションがありました。
いろいろあればいいという訳ではありませんが、その部屋の機能や広さ、雰囲気、他の部屋とのつながりを考えて決めることが、本来の姿ではないかと思います。
それがきっと、住まい手がどんな暮らしを送りたいかの重要な要素にもなると思うのです。
それでも、天井が高い方がお好き?


浜田山の家矩計1 浜田山の家矩計2

左:浜田山の家 矩計図(かなばかりず)
右:浜田山の家 寝室展開図      

写真の本「吉村順三設計図集」
吉村順三設計図集
吉村順三設計図集
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F.L.ライトのドローイング

天井の高さの話はもうちょっと後にして、今日はF.L.ライトのドローイングのご紹介。

本人の手によるものです。昔はこうやってトレシングペーパーに定規を使ってパースを書いてたんですね。
何故かトレペ。日本では美濃紙などが使われていたようです。
CGよりも、建築家の葛藤が見えるようで、いいですね。好きです。
影が映ってしまうので、真上からでなくて、ごめんなさい。

落水荘draw
落水荘


タリアセンdraw
タリアセンW
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F.L.ライト 自然の家 〜天井の高さ〜

今回は、ちょっとチャレンジして、F.L.ライト「自然の家」から。
サブテーマは「天井の高さ」。

拝借した写真は、F.L.ライトのお馴染み「落水荘」の写真です。
彼は、この本の中で、「私は設計に用いる寸法を、人体から持ってくることにした。私は人体寸法以外の尺度を信じなかったので、標準の背の高さーすなわち5フィート8インチ半(174cm)、ちょうど私自身の身長だーにあわせて、家全体の高さを下げた。建物の塊をもっと外へと拡げ、できる限り空間的にするためにしたことだった。」と言っています。

落水荘では余り実感できないかもしれませんが、この天井の低さが、ライトをライトにしている所以かなと思います。
大体、今の住宅の天井高さは標準で2m40cmでほぼ同じ。ところがライトの天井の高さは、1950,2000,2240,2530と多岐に渡ります。天井の高さがいろいろある家って珍しいと思います。天井の高さが2m40cm均一?だったら、後は平面(間取り)の問題になります。

ところが、いろんな高さがあると、ボリュームになるんですね。低い空間から、高い空間、プラス広さも効いてくる。すると、空間構成のダイナミックスが突如現れることになります。(続く)

落水荘1
外観

落水荘2
インテリア

落水荘断面
断面図

オリジナルはこちら

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みんなのいえ

みんなのいえ

2001年三谷幸喜さんの映画
放送作家の主人公とその妻が、設計を妻の同窓の唐沢寿明扮するデザーナーに、施工を田中邦衛扮する大工の棟梁をしている父に頼んで新居を建ててもらうことになるのですが、両者が家の建て方をめぐって対立することで始まるドタバタ劇です。

とても面白い映画なのですが、その中の一シーンに、「玄関は内開きか、外開きか」の論争がありました。デザイナーは人を迎い入れるのだから、内開きに決まってるじゃないか!といい、大工の棟梁は、狭い敷地を有効利用するために日本じゃ玄関は外開きと相場が決まっている!と主張します。

きっと、皆さんのお家の玄関は外開きだと思いますが、どう思われますか?
外開きの利点は、足元からの雨の侵入を防ぎやすい、防犯上有利などもありますね。
人を迎い入れる玄関と、雨や押し売?を防ぐ玄関。さてさて、どーしたもんか。
結果は、映画をみてくださいね。
(実はどうなったのか、忘れてしまったのでした。( ^ ^; )

このエピソードだけでなく、ものづくりをテーマとした、楽しくて考えさせられる映画だと思います。

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プロフィール

shio93

Author:shio93
ライト




栃木県佐野市で主に住まいの設計施工をしています。
Blueprint /
株式会社塩島工務店
栃木県佐野市久保町93
TEL 0283-22-1617

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